現在、風呂敷を利用している人はどれくらいいるでしょうか?
私の母が着物の縫いの講師をしていたので小さい頃から意外に馴染みががあります。
母の場合は完成した着物を販売店に持っていく際に風呂敷を利用していたのを覚えてます。
私自身もお酒の販売の仕事をしたことがあり、その際に日本酒を風呂敷で包んでお客様に提供したことがあります。数十年前ですが・・・
何気ないただの日本酒の瓶も風呂敷で包むことによって高級感のある贈り物に代わります。
たまにテレビで包み方をやっていたのを見たことがありますがはっきり言ってよくわかりませんね。
正直、私も包み方を忘れています。
風呂敷は日本の伝統の一つだと思っております。
日本人である以上 伝統を知っておく必要があると思いますので私は色々と調べてみました。
プロ級になるとすごい包み方がありますがいきなり難しいものから初めても仕方がないので、基本の包み方から学んでみましょう。
基本を知ろう 風呂敷の包み方 箱編
初心者が風呂敷で包む場合、最初は箱型が良いと思います。
箱を包む場合3つの方法がございます。
・平包み
この包み方は一切縛りません。
デパートでギフトの箱で包装作業したことがある人には簡単と思われるかもしれませんね。
実は私もギフトの包装作業していたのでこの方法は簡単です。
風呂敷を斜めに広げ箱をまっすぐ置きます。
下から包み次に形に合わせて左右から形を添って、最後に上から蓋をする感じで包みます。
余った分は下側に包むだけです。風呂敷の包む作業の基本中の基本ですね。包装と基本同じ方法です。
・お使い包み
名前を聞くとかわいらしい感じですが実際かわいいです。
最初は平包みと同じように下から包みますが平包みと違うのは左右からではなく上から包み、そして左右のあまりを中央に持ってき縛るという方法です。
縛る方法も「真結び」とい名前がしつかりついています。基本の縛り方です。
名前の由来はお使いの時に利用していた包み方なのでしょうかね。
私の母は着物を包む際は
この方法を使用していました。確かにお使いか・・・
・隠し包み
平包み、お使い包みができればもう簡単です。箱を風呂敷で包む最終形態と言ってもよいでしょう。
まずはお使い包みを包んでください。
この後が大事です。結び目の裏側に手を入れて上から包んだ部分を引っ張りそのまま結び目を隠して包むだけです。
どうですか?風呂敷って奥が深いですよね。
基本である箱を包むだけで3種類の包む方法があります。
本当のプロはもっといろいろあるみたいですが基本ができてからチャレンジしてみましょう。
ただ困難な包み方ではある意味迷惑だと思いますので私は基本の包み方で良いと思います。
わざわざ解くのが面倒と思われるかもしませんしね。
私みたいな一般人しは基本だけで十分だと思います。
ワンランクアップ 風呂敷の包み方 一升瓶編
では箱がもう大丈夫という人はワンランクアップで一升瓶の包み方を覚えましょう。
私は本当の一升瓶の包み方を知りませんでした。私が実際に包んだ方法は箱の時に説明したお使い包みに近い方法でした。
調べていて恥ずかしく思いました。
でもお客様はそれで喜んでくれていました。
ということはほとんどの人が一升瓶の包み方を知らないということになりますね。
一升瓶の包み方は「瓶包み」と言われ他の瓶でも利用が可能です。
この方法ができればどこのデパート、またスーパーでもお仕事が可能ですね。
この包方は広げた風呂敷の中心に一升瓶を置き、手前と奥の生地を口元で縛ります。
その後左右の生地を引っ張りながら手を逆手にして裏側で真結びします。
口元の縛っている部分でわっかを作って取手を作ります。
言葉では簡単そうですが結構難しいです。最初は動画を見ながら試してみてください。
私は正直言って自分が実際に包んでいた方法でも良いとは思いますが・・・
まとめ
風呂敷一つで本当にいろいろな縛り方がございますね。
今は風呂敷でバッグを作ったりといろいろと工夫された方法がございます。
今考えると私も一升瓶の縛り方を知らずお使い包みに近い方法でお客様に提供していたので、これからもっと勉強していかないといけないなと思いましたが、昔はお客様が喜んでくれていたのでそれはそれで良かったのかしれません。
結局は渡す相手が喜ぶこと、また不快にさせないことが大事なのかなと少し思いました。
ですのであまり難しい包み方ではなく基本を覚えていれば恥ずかしい思いはしないとは思います。
もちろん全ての包み方を知っていればすごいことだとは思いますが・・・・。