お正月になるとスーパーなどでよく見かけるおせち。
最近では宅配ピザならぬ宅配おせちが登場し、おせちの希少価値というのは徐々に薄れつつあります。
そこで今回は日本が誇るべき文化であるおせち料理の意味や歴史、英語で説明する場合の対処法について紹介します。
おせちの意味や由来について
おせち料理は基本的にめでたいという意味が込められています。
お重の中に詰める食べ物は、地域によって差はありますが、根本的な意味合いは同じです。
また、それらの食べ物に特別幸福感を味わう成分などが入っているわけではなく、あくまで語呂合わせです。
元々はかまどの神様と、日ごろ家事に追われる奥さんに休んでもらうという意味合いが込められています。
年末に濃い味付けをしたおせちを多くつくり、三が日はそれで乗り切ります。
昔は冷蔵庫がなかったので、お重ごと外に出していたそうです。
また、当時はコンビニや24時間営業のスーパーもなかったので、おせちは貴重な食糧でした。
それぞれの食材の意味合いは以下の通りです。
・黒豆→黒く日焼けするほど豆に働く、勉強する
・田作り→米の豊作祈願
・数の子→子だくさん、子孫繁栄
・紅白かまぼこ→初日の出をイメージ。
・栗きんとん→かちぐりは勝利(勝ち)。きんとん(金団)は金の布団を連想
・だて巻き→巻物を連想。学問や教養を身に付ける
・ブリ→出世祈願
・タイ→めでたい
・エビ→長寿
・レンコン→先が見通せる
・昆布巻き→よろ昆布(喜ぶ)
おせち料理の歴史
季節の変わり目に合わせて、自然の恵みに感謝する一環でおせちは作られたといわれています。
今日のおせち料理の原型ができたのは江戸時代で、比較的新しい時期にできました。
重箱を使ったおせち料理が普及したのは第2次世界大戦後であるため、今のおせち文化が誕生してからは日が浅いです。
おせち料理を英語で説明すると?
外国人の方におせちを説明したい方もいらっしゃると思います。
しかし、日本文化を多少なりと理解してもらっているという大前提の下で話さないと、誤った解釈をされてしまう可能性があるので、その点は気を付けましょう。
下記に英語で説明する際に役立つ単語を記載します。
例えば、田作りはDried Sardineと英訳することができます。
豊作祈願はWishing for abundant harvestと英訳します。
数の子はsalted nerringroeです。
子孫繁栄はFertility。
かまぼこはrolled kelt with fishで、魔除けはProtect against Evil。
レンコンはsimmered lotus root
将来の見通しが良いはExceptional Future Prospects。
外国人の方にとってはなかなか理解しがたい部分もあるので、そこは適宜フォローできるとなお分かりやすい説明ができそうですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
おせちという言葉自体は知っていても、その意味や由来、歴史まで把握されている方はそれほど多くないはずです。
日本の文化を守る為にも、おせちのような代表的文化をしっかり理解し、海外へ発信していく必要があるのではないでしょうか?