風邪をこじらせるとセットで発症するのが発熱。
37度〜38度程度であれば平均的な体温ですが、これが39度や49度近くまでなると、悠長に寝ている場合ではないかもしれません。
そこで今回は風邪で高熱が出た時の対処法についてお伝えします。
風邪で高熱が出た時の対処法
水分補給
高熱であるなしにかかわらず、水分補給は必須です。
特に高熱の場合は、寝ている時間が長くなりがちであるため、無意識のうちに水分を取らない時間が長くなってしまいます。
付き添いで看護できる方がいるのであれば、こまめに水分を補給させてあげてください。
いくら大人でも、意識が朦朧とするくらいの高熱では、自分の意思で水分補給をするのは困難です。
体の冷却
アイスノンなどや熱さまシートなどを使って脇のしたや足などを冷やします。
この時本人は大変暑がると思いますが、布団をはがさないでください。
せっかくの発汗作用が無駄になってしまうからです。
これでは熱が下がりません。
もちろん、暑がっている時に布団を被せれば汗は大量にかきます。
着替えを用意して、こまめに着替えさせてくがさい。
汗をかいたままだと、上記同様に発汗作用が損なわれ、同時に解熱効果も下がってしまいます。
解熱剤投与
おすすめの対処法とはいえませんが、高熱の状況が長時間にわたって続くこと極めて危険です。
これ以上体力を消耗させるのはまずいと思ったら、解熱剤を飲ませましょう。
・解熱剤を飲んでも熱が下がらない
・呼んでも叩いても反応がない
・数時間前と比べて様子がおかしい
こういった場面に遭遇した場合は、速やかに救急車を呼びましょう。
通報をためらっていては、取り返しのつかない事態に陥りかねません。
本人が「呼ぶな!」と言っても、そこは無視して呼びましょう。
風邪で高熱が出た時のお風呂はどうする?
高熱が出ても比較的元気な場合もあります。
そういった場合、お風呂に入るべきか悩む方もいらっしゃるのではないでしょうか?
比較的元気な時は、入っても構いません。
入らないといけないわけではないので、そこは本人の意思に任せましょう。
お風呂に入ることで、皮膚を清潔に保てるため、発汗作用が正常に働きます。
また、汗をかくため、解熱効果も期待できます。
ただし、あまりに温度の高いお風呂だと、体力を激しく消耗してしまう可能性があるため、その点は注意が必要です。
また、脱衣所やお風呂場といった冷えがちな場所は、事前に暖めておくことをおすすめします。
風邪で高熱が出た時は点滴するべき?
点滴をすれば確実に高熱が下がるという保証はなく、むしろそれほど効果が無いということもあります。
点滴自体には、ごはん1膳分程度のエネルギーしか含まれておらず、これだけで症状が快方に向かうとは考え難いです。
「点滴を打っているから自分はもう大丈夫」といったプラセボ効果は期待できます。
ただし、嘔吐や下痢を繰り返している等といった場合には活用しましょう。
そもそも食欲が減退しきっているところに、飲食物を与えるのは酷な話です。
そのため、点滴で脱水症状を予防しましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
高熱が出た場合にも、人の手を借りないと動けないようなケースと、1人でお風呂に入れるぐらい元気なケースがあります。
前者の場合は、相当体力を消耗し、本人としてもかなりしんどい状況にあると思うので、速やかに病院へ連れて行ってあげましょう。