年末にかけて感染者が急激に増えるノロウイルス。
筆者も年末に発症し、寝正月を過ごした経験があります・・・。
今回は、生憎ノロウイルスにかかってしまった時に、どういった治療をする必要があるのか、また完治するまでにかかる日数や治療費についてご紹介します。
ノロウイルスの治療法
治療方法は大きく分けて2つです
・入院
重度の下痢に襲われるため、脱水症状などの合併症を引き起こしがちです。
しかし、満足に体も動かせない状態の中、自力でこまめに水分補給をするのは至難の業です。
そんな時に助かるのが点滴です。とりあえず刺さっている間は水分補給が勝手にできますからね。
筆者の場合は、年末でなおかつ旅先で発症したということもあり、近くの救急病院にタクシーで行きました。(ノロ患者が乗ってしまい、運転手の方には申し訳なかった・・・)
手続きまではなんとか済ませたものの、待合室には諸々の病気を抱えた方がごった返しており、私は隅っこの方でしばらく寝てました。
そしてようやく診察へ通され、病状を説明すると、検査も行うこと無く点滴開始。
熱もそこそこあり、まともに立っていられない状態であったため、車いすを貸してもらうことに。
30分おきぐらいにお腹が痛くなるため、その都度ナースコールで呼び、トイレまで付き添っていただくという有様でした・・・。
・自宅療養
ノロウイルスの治療期間は長期化しがちであるため、治療期間の大半を自宅で過ごすことになります。
家族と同居している場合、共用部分(トイレ、洗面所等)の消毒は必須です!
旅先から辛うじて帰宅した筆者は、1週間近く自室で寝ることになりました。
そして、万が一のことを考え、介護用パンツを両親に買ってきてもらいました・・・。
完治までの日数
完治までには大体1周間前後と言われています。
しかし、これはあくまで本人が完治したと思っているだけで、いざ検査してみるとまだ菌が体内に残っているというケースも有ります。
筆者の場合、発症後5日間ぐらいが症状のピークで、それ以降は徐々に緩和されていきました。
最後は風邪をひいたような気だるさが残っていました。
幸い、発症当時は大学生でかつ冬休みであったため、治療に専念できましたが、お仕事をされている方は、復帰される前に1度検査を受けることをおすすめします。
完治までにかかる治療費
治療費には大きく4つに分類されます。
・検査費
検査キットを使ったノロウイルス感染の判定を下すツールがあります。
2,3000円程度で受けることが可能です。
また、検査キットとは別に精密検査がありますが、こちらは食品関連に従事されている方が受けるものですので、万人向けではありません。
・入院費
筆者のように旅先で感染した時は、誰にも看病してもらえないため、ベッドの空きがあるならば、入院することをおすすめします。
感染拡大を阻止するためにも、ホテルなどの宿泊施設に泊まるのは極力避けたいものです。
・食費
食欲はほとんどないと思うので、飲み物がメインになります。
水ばかり飲んでいると、塩分不足に陥る危険があるため、経口補水液やミネラルウォーターを飲むように心がけましょう。
・雑費
発症中は、激しい腹痛と便意が押し寄せてくるため、トイレに間に合わない可能性があります。(汚い話で恐縮ですが紛れも無い事実です。)
そのため、「万が一」に備える意味でも、介護用パンツを買っておくと安心です。
また、家族への二次感染を防止するためにも、アルコール消毒液や手袋の用意は必ずしておきましょう。
まとめ
残念ながら、ノロウイルスはタミフルのような特効薬は現在存在しません。
そのため、発症してしまった場合は、とにかくトイレの近くで安静にしておくというのが最善の治療法と言わざるを得ません。
治療にかかるお金以上に、完治までにかかる時間がもったいないので、日頃から感染を予防するための対策を打つのが何よりですね。
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