冬からピークを迎えるノロウイルス。
今回は、赤ちゃんが発症した際の対処法について紹介したいと思います。
また、発症中の適切な食事方法や外出できるまでにかかる期間についても併せて紹介します。
大人と違って、赤ちゃんは脱水症状などを同時に引き起こしがちなので、細心の注意が必要です。
「もしや・・・」と思ったら、躊躇せず病院へ行きましょう。
主な症状と対処法
何の前触れもなく激しい嘔吐と下痢に襲われます。
ミルクを飲む際に空気と一緒に飲み込んでしまうと、げっぷをした際に少量の嘔吐をする場合がありますが、この場合は特に心配する必要はありません。
ところが、ノロウイルスの場合は止めどなく嘔吐や下痢を繰り返すため、脱水症状になりがちです。
また、赤ちゃんによっては熱を出す子もいます。
症状が軽いと、ただの風邪と勘違いしがちなので要注意です!
その子の面倒を見る両親が、ノロウイルスの感染から逃れるのは至難の業ですから。
赤ちゃんがノロウイルスにかかってしまった場合の対処法ですが、まず基本となるのが2次感染予防です。
そのためには消毒が欠かせません。
衣類や布団に付いてしまった嘔吐物等は、ビニール手袋を使ってふき取ったうえで、塩素系漂白剤を薄めたものでしっかりウイルスを落としましょう。
ただ拭いただけだと、乾燥した際にウイルスが飛散してしまいます。
食事について
1日3食などと決めずに、回数を分けて与えたほうが良いでしょう。
なぜなら、何か食べたり飲んだりしても、すぐに嘔吐してしまうからです。
これでは食べた内に入りません。
そのため、ミルクや母乳などをこまめにあげて、脱水症状を防ぐ必要があります。
あまりに嘔吐が激しく、飲食物を受け付けないようであれば、病院で点滴を受けるのが安全かもしれませんね。
いずれにしても、水分は食べ物よりも優先して与えるべきでしょう。
発症期間
症状のピークは2~3日で、それを境に徐々に症状が緩和されます。
そのため、症状自体は10日もあれば落ち着くはずです。
しかし、ここで勘違いしていただきたくないのですが、ウイルスはまだ死滅していません!!
症状が緩和されても、強力なノロウイルスは赤ちゃんの便などから排出され続けます。
そのため、油断していると、面倒を見ているご両親や保育園幼稚園の先生に感染してしまいます。
半月程度はおむつの取り換えを行う際に、消毒を徹底する必要があるということを肝に銘じた方が良いでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
赤ちゃんがノロウイルスにかかってしまった(疑いがある)場合に、まず始めに行ってほしいのが病院へ行くことです。
ノロウイルスは突然発症するため、手元に消毒液があるとは限りません。
なすがままに赤ちゃんが嘔吐下痢をし続けていると、面倒を見ている両親へも感染するリスクが非常に高まります。
家族共倒れになってしまっては、赤ちゃんの面倒を見れる人がいなくなってしまうので、これは絶対に避けたいですよね。
そのためにも、消毒などの設備が整っている病院で早めの診察を受けましょう。
仮に嘔吐などの症状が激しくても、点滴で脱水症状を回避することは可能です。赤ちゃん1人の意志では病院へ行けないので、両親の迅速な判断がわが子の安全を守ると言っても過言ではありません。
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