3月・4月の春先になると、紫外線が一気に急増しますが、対策は大人だけがしていればいいのでしょうか?
・・・いえいえ、それは大間違いです。
今回は、子どももしっかり対策をした方が良い理由と、今からでもすぐに始められるお手軽な紫外線対策「帽子」の凄さを徹底解説します。
紫外線対策の常識 子どもに帽子は必須!そのワケとは?
18歳までの子供時代に浴びた紫外線が、人間の一生で浴びる半分の量になるという驚きの事実があります。
自分が小さい頃は太陽の下で元気に遊ぶことが当たり前で、無防備だったという方も多いと思いますが、細胞分裂が盛んな成長期に浴びた紫外線の量により、将来のシミやシワ、皮膚ガンへのリスクに影響してくるということがわかっています。
私がオーストラリアで滞在していた時、大人だけでなく、外で遊ぶ子どもたち、お散歩をしている子どもたち、みんな帽子をかぶっていたのを覚えています。
しかも、ツバ付きの首まで生地が付いているタイプのもの。
紫外線が日本の40倍と言われるオーストラリアは、紫外線対策は国をあげての取り組みであり、小さい時からこういった教育を受けています。
でも、みんな太陽が大好きなんです。
大人も子どもも、散歩したりジョギングしたり、公園に行ってまったり・・・なんていう光景をよく見ました。
そんな彼らにとって、帽子をかぶることは一番手軽にでき、日常の当たり前の行動なんですね。
さらに赤ちゃんや子どもはお肌がとっても薄く、日焼け止めを塗るのには抵抗がある・・・という方も多いのではないでしょうか?
そういう時にはやっぱり、帽子や長袖、日傘などが大活躍します。
では、帽子でどこまで紫外線をカットできるの?
本当に帽子で対策できるの?と半信半疑の方のために実際に帽子がもたらす紫外線カットのパワーを、次でご紹介します。
紫外線対策の常識 帽子をかぶるだけでカット率90%の効果も?!
種類によりますが、帽子をかぶるだけで最大およそ90%近くの紫外線をカットできるのです。
では、その種類とは・・・?
●色の暗いもの(黒・赤・青など)は紫外線を通しにくい!
紫外線を通しやすい(透過率)色で見ると、白が約20%に対し、黒は1.6%というデータがあり、白との差は歴然。
黒なら9割、ほぼ通さないという結果になります。
●ツバの広いもの
紫外線は頭の上からだけではなく、左右、後ろ、地面からの反射など、あらゆる角度から降り注いでいます。
ですので、ツバが7cm以上あるもの、さらにはぐるりと360度あるものの方が、紫外線のカット率は上がります。
子どもには首後ろにも生地が付いているものがオススメです。
●目の詰まった生地
麻や綿は風通しがよく涼しいですが、生地の密度が低く、隙間から紫外線は簡単に入ってくるんだとか。
紫外線カットの面で見ると、できるだけ目の詰まったポリエステルなどの方が効果はアップします。
●UVカット加工
UVカット率が高ければ高いほど効果は期待できます。
さらに、UVカット加工してあるものであれば黒以外の白など明るいカラーでも大した違いはないとのことですので、春や夏のファッションにも気軽に取り入れられますし、子どもらしい色も選んであげられますね。
まとめ
帽子は、紫外線対策だけでなく、熱中症対策にもなります。
ただし、熱中症対策という面で見ると、反対に白の方が熱を逃がしやすく効果は高いです。
春と夏で上手に帽子を使い分け、それらの対策をしていきましょう。
また、子どもには、帽子を適度に脱がせてあげて帽子の中の空気の入れ替えもしてあげましょうね。